自衛隊は南スーダンに行くな!!

自衛隊は南スーダンに行くな!!

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~ 内戦下の南スーダンで駆けつけ警護の意味するもの ~
10月28日 泥憲和さん講演 報告

 10月28日の夕刻からの講演会で講演した泥憲和さんは、「安保法が成立してから、自衛隊では死生観の確立が言われている。北海道の第一一旅団司令部では、戦闘中に負傷した同僚は見捨てよ!銃を守れ、そうすれば自分の銃が壊れた時の代わりに使える、と指導しているそうだ(米軍では負傷兵の救助は名誉)」と、話していました。

現在、国連PKOは世界で一五カ所あるそうですが、そのうち9カ所が武力行使前提、6カ所が武力行使は前提ではないところだそうです。日本は、わざわざ武力行使前提のところを選んだことになります。

南スーダンでは、七月に大規模の戦闘が勃発し、市民を除いて双方で一〇〇〇人が死亡した(スーダン・トリビューン紙による)とか、戦闘の場所は自衛隊宿営地から三キロの地点であったとかです。政府軍、反政府軍がともに相手に宣戦布告しているそうです。稲田防衛相の現地情勢報告と大きな違いですね。結論ありきの報告?

有名になった一九九三年のモガディシュの戦闘は、内戦下のソマリアで、米軍精鋭の特殊部隊が単独で行ったソマリア民兵との戦闘でした。米軍は孤立し、ソマリアPKO一六〇名の部隊が駆け付け警護に行ったのですが、米軍側は死者一九名(うち1名PKO)、負傷者73名、破壊された武装ヘリ二機、ソマリア側の死者350人という結果に終わり、米軍そしてその他の国の部隊もPKOから撤退しました。精鋭の米軍が失敗しているのに、軽武装の自衛隊施設部隊では無理です、相手側は戦車・武装ヘリ・大砲を持っているのですよ。

自衛隊宿営地に数百人の市民が逃げてきことがありました。後を政府軍が追っかけてきたらどうするのでしょうか。政府軍と思って撃ったら誤射だった、という場合もある。突進してくる自爆攻撃の車だと思って撃ったら、地方から出てきて道に迷った市民だったという事件もあったそうです。

駆け付け警護のことは、国会でも全く論議されていないのです。政治家は無責任です。南スーダンの兵士が、レイプさせなかったら地元住民を殺害すると脅して外国人女性をレイプした事件が最近起きました。救援要請された中国・エチオピア・ネパールの各PKO部隊は要請を拒否しました。

市民なら人道的観点からは助けられるものなら助けたいが、そんな簡単なものではない、泥さんはそのように言いました。

泥さんの講演の中で紹介された平和貢献の話は、安倍流積極的平和主義とは対極の話です。アフガンで活動しているペシャワールの会の用水路建設のことは印象的でした。用水路建設に人々が参加し、日当は会が支払いました。

人々は村の違いを超えて共同作業をし、用水路が完成し広大な砂漠が緑の沃野に変りました。タリバンもアルカイダも村人を殺さなかったそうです。

フィリピンのミンダナオでも同じようなことがありました。ジャイカの支援でたてた学校を、地元の人々が宗教の垣根を越えて共同で運営をしているそうで、そのような地道な活動がみのって、対立ではなく共感能力が刺激され、何十年も武装闘争をしていた勢力が包括和平協定を締結したということです。

泥さんは、「国家の独立などの場合は武力が必要だとは思うが、今の紛争を解決するには武器はいらない、むしろ諸国民の公正と信義に信頼することが必要だ」と言っていました。まさに、第9条のいう「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」ですね。

質疑応答の時こんな話もありました。「南スーダン関係では、高級幹部のたった三〇〇人ほどしか見ることができない内部資料がどんどんリークされている。現役だから、相当のリスクを覚悟しないとできないことだ。私(泥)は自衛隊をいかす会の会員だが、ここには元陸将や元海将も参加している。外国のために死ぬことを命令なんかできない、大義がない、という意見が多い」と。

                      (事務局S)

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